序文とあとがきの人のブログ

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つらくても数学がしたい

以前から語りたい数学がたくさんあったのと, リクエストを受けたから, また数学を語る.

私は数学が大好きだ. 気がついたら数学をしている. 気がついたら数学のことを考えている. 数学に疲れても数学は語っている. 数学へのこだわりが発達障害由来なのか感性由来なのか悩んだこともあるが, とにかく数学が大好きだ.

私は小さい頃から論理的に考える癖があった. なので, 中学2年生の時に, 初歩や基礎が論理的にあいまいなまま問題を解いてばかりの, 学校の教科としての数学に疑問を持った. 初歩や基礎が論理的にしっかりした学問があるはずだ, それが数学のはずだ, と中3の数学も知らなかった私は中学の図書室に行った. そしたら数学の本が何冊もあり, 問題を解くことに終始するのではなく, 基礎を語る姿を見て,

 

惚れた.

 

確かに中学2年生の段階でも, 文字式の抽象性ゆえの汎用性や, 連立二元一次代数方程式には未知数が2つあるのに方程式が2つあれば解が定まることに感動していた(無数に解があったり解が存在しない例は後に高校数学にあった行列で知ることになる). そんな自分が知らない世界を見て, もっと知りたくなった. 

まずは円周率の暗記, 式の展開と因数分解, 簡単な微分積分から始めた. 結局円周率の暗記は話のネタにしかならなかったが, 楽しかった.

中学2年生の秋には小さな発見(https://pdem.hatenadiary.com/entry/2021/10/07/205705)があった. 私が数学人生を歩む最初のきっかけだったかもしれない.

その後, 三角関数の加法定理

sin(α+β)=sinαcosβ+cosαsinβ

cos(α+β)=cosαcosβ−sinαsinβ

の, sinとcosとαとβの入り混じった数式に感動して, 三角関数の定義より加法定理を先に覚えた. 今の数式に興奮する性格はこれが発端かもしれない.

そして, オイラーの公式とその特別な場合

e^iπ=−1

e^ix=cos(x)+i sin(x)

を知って,

 

なんだかよくわからないけどすげえ!!!

数学者になりたい!!!

 

と強く思った. それまで化学や物理学も学んでいたが, 数学に傾斜した. 高校数学や平行して学べる大学数学(微分積分複素関数)を

 

とにかく必死にやった. 理解できるかはともかく必死にやった.

 

しかし, 中3の時, 不良グループからのいじめや思い出すだけでも腹が立つほどの奴からのいじめが激化すると, 次第にうつ状態が頻発し, 時には数学もやれなくなる. それでも数学に惚れた私は, やれる時には必死に数学をやった. そんなことでは当時惚れていた女の子と同じ高校には行けないとわかっていたが, 今と同様, 精神的にしんどくてもがんばれることは数学しかなくなっていた. ちなみに結局その人には何年か前に振られた. つらい.

そんな中3の時期, 給食前にはたまに同級生に数学の話をしていたが, 或る日, 黒板に高校数学Ⅲの区分求積法の公式を書いたらクラスが騒然としたのはいい思い出である. うれしかった.

同級生たちの中では勉強はできるほうだった. しかし天才たちには及ばない. だから独自の数学で勝ろうと考えた. 今も世の中の天才たちには及ばない. だから独自の数学で勝ろうと考えている.

結局, 激化したいじめにより受験勉強には耐えきれず, というか人生に耐えきれず, 生まれて初めて

 

死にたい

 

と強く思った. しかし数学だけはしていた. 数学だけは. 学校や受験の勉強は, とある私立の推薦入試に受かる程度しかしてなかった.

そして好きな人とは別の高校に進学したが, そこでも勉強に耐えきれず, しかし数学だけは必死にしていたから友達はたくさんできた. 話しかけてくれる女子も何人かいた. しかしあまりにも大学受験に偏った非本質的な勉強に耐えきれず, 休学してしまった. 休学中も高校数学や大学数学を必死にやった. 一時期数学から離れて鉄道ファンとして(当時は本名を出さず)活動していた時期もあったが, 誹謗中傷や嫌がらせをきっかけに血を吐くほど病んだので数学に戻ってきた.

高校はそのまま留年したが, 復学後も高校については友達や仲のいい先生方以外は耐えきれず, 数学をしていた. 微分積分, 線型代数, 集合, 位相, 微分方程式, 複素関数, ルベーグ積分, と, 高校の勉強とは全く違う勉強をしていた.

 

楽しかった.

 

その後, 高校を1月8日に中退し, 現実でもインターネットでも居場所が見つからず,

 

死にたかった.

 

まあ, そう言いつつ数学はしていたが, とにかくつらかった. 恋も数学も報われず, 居場所もない人生など, 耐えきれなかった. しかし, 中学の同級生で仲良くしてくれた女子から, Twitterを使うと好きな物でつながれると聞いて, Twitterを始めた. そこで初めて, 生まれて初めて, 数学がきちんと認められた気がした. ちなみにその女子は, 彼氏ができてから, かまってくれなくなった. 寂しい.

結局死にたい気持ちは消えなかったが, Twitterで人生が変わった.

しかし, 鉄道ファンとして活動していた時代に誹謗中傷や嫌がらせをしていた者たちに自分から絡んでしまい, 以後執拗におもちゃにされた. 長かった. Amazonレビューをたくさん書き始めたのも, 当初は今のように人の役に立ちたいからではなく,

 

奴らを見返したいから

 

であった. ちなみにTwitterでは当初から本名を出していたが, それも中学で俺をいじめたり, 俺がうつ状態になったのを見て離れた中学の同級生を見返したいからであった. 結果だけ言うと見返せた気はする. 一人はどうやら改心したようだ.

インターネット上では長く名誉毀損をされたが, 20代後半から脳が疲れやすくなったが, いじめの激化と重なる失恋でメンタルを壊し続けたが,

 

数学に惚れたから

 

今も数学をしている.

ルベーグ積分を必死に学んだので引き続き実解析を, ルベーグ積分を生かして関数解析を, それを生かして偏微分方程式論を, 荒っぽい面もありながら学んで考えた. それが今のナビエ-ストークス方程式の研究に受け継がれている. また, 多様体代数系も学びつつ多変数複素解析も学び, 多変数複素解析のヘルマンダーの方法, すなわち, 多変数複素解析の諸問題を, 既知複素微分形式fと未知複素微分形式に関する偏微分方程式

∂''u=f

を解いて解決する方法に感動した(外微分dをd=∂'+∂''と分解している). これについても何かを考えたいと思っている.

今も生きるのはつらい. いじめられた過去は変えられないし, 失恋もよく思い出す. それでも

 

数学をしていたい.