序文とあとがきの人のブログ

画像はスマホでは拡大できます。記事の題名の下にあるタグをクリックまたはタップすると記事を細かく分類したページに移動します。最近は数学を語ることもあります。

振り子の運動方程式θ''(t)=−sin(θ(t))の解の一意存在(4月30日訂正)

f:id:PDEM:20210421115250j:plain(t, θ)=(0, 0)の近傍でsinθ〜θと近似すれば

θ(t)=asin(t) (aは任意定数)

が近似解となることからわかるように, この方程式にはθ(0)=0, θ'(0)=1を満たす解θが存在することが予想される. それを, 常微分方程式の解の一意存在定理である, コーシー-リプシッツの定理の系を用いて証明してみた. なお物理定数はスケール変換で全て1とした. 振り子の長さをL, 重力加速度をgとすると

θ''(t)=−(g/L)sinθ

であるが, 解の一意存在の証明の際に−(g/L)は定数Kに吸収される.